
最近、当社では住宅・建築関連の製作物のご依頼が増えてきています。
店舗什器や金属製品など、これまで培ってきた加工技術を活かしながら、建築・住宅分野の製作物にも積極的に取り組んでいます。
今回は、SUS(ステンレス)を使用したヘアライン仕上げの製作物をご紹介します。
SUS HLとは?
今回使用しているのは、ステンレスの**ヘアライン仕上げ(HL)**です。
ヘアラインとは、ステンレスの表面に細かな研磨目を一定方向につける仕上げ方法です。
鏡面仕上げのような強い光沢ではなく、落ち着いた質感になるため、建築・住宅関連の金物や内装部材など、意匠性が求められる製品にも使用されています。
ステンレスは素材そのものが仕上がりになるため、加工だけでなく、最後の表面処理まできれいに仕上げることが重要です。
今回の製作工程
今回の製作では、いくつかの工程を組み合わせて完成させています。
1.レーザー加工によるブランク加工
まずはレーザー加工機を使用して、図面に合わせて材料を切り出します。
単品製作では、最初の加工が後工程にも影響するため、寸法や形状を確認しながら加工を進めます。
2.端面仕上げ
レーザー加工後は、切断した部分の端面を仕上げます。
次のヘアライン加工や溶接工程も考慮しながら、必要な部分を整えていきます。
3.ヘアライン加工
ステンレス表面にヘアライン加工を施します。
この段階では、最終的な仕上がりを考えながら、表面の状態や研磨方向にも注意します。
4.TIG溶接
各部材を組み合わせ、TIG溶接で製品の形状を作っていきます。
ステンレスの溶接では、溶接部分だけでなく、周辺の焼けや仕上がりにも注意が必要です。
5.ヘアライン加工仕上げ
溶接後、再び表面を仕上げます。
溶接によって生じた部分を処理し、全体として違和感のないヘアライン状態に整えます。
6.電解研磨・洗浄
最後に電解研磨を行い、洗浄して完成です。
今回の工程は、
レーザー加工によるブランク加工
→ 端面仕上げ
→ ヘアライン加工
→ TIG溶接
→ ヘアライン仕上げ
→ 電解研磨
→ 洗浄
という流れになります。
単品製作だからこそ、加工前の確認が重要
今回のような製作物は単品ものです。
そのため、量産品のように何度も同じ加工を繰り返すわけではありません。
図面を確認し、どの順番で加工するか、どの段階で仕上げを入れるかなどを考えながら、慎重に製作を進める必要があります。
特にステンレスのヘアライン仕上げは、完成後に表面の状態がそのまま見えるため、寸法精度だけでなく外観にも気を配る必要があります。
一つひとつの工程を確認しながら、最終的な製品をイメージして加工することが大切です。
建築・住宅関連の製作物にも対応しています
最近は、住宅や建築関連のお客様からのご相談も増えています。
建築関連の製作物では、一般的な什器製作とは違った加工や仕上げを求められることもあります。
工程が多岐にわたる分、その都度学ぶことも多く、私たちにとっても新しい経験につながっています。
今回のようなSUS HLのステンレス製作物も、加工・溶接・研磨・仕上げまで、それぞれの工程を積み重ねて完成させています。
今後もこうした経験を積み重ね、住宅・建築分野を含め、さまざまな特注製作のご依頼に対応できるよう取り組んでいきたいと思います。
ステンレスの特注製作ならご相談ください
「既製品では合うものがない」
「この形状をステンレスで作りたい」
「ヘアライン仕上げの製品を製作したい」
「建築・住宅関連の金物をオーダーメイドしたい」
といったご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
当社では、金属製品の設計から加工・溶接・仕上げまで、製作物に合わせて対応しています。
図面が完成していない段階でも、製作方法について一緒に検討できる場合があります。
ステンレスの特注製作、建築金物、住宅関連の金属製品など、「こんなものを作りたい」というご相談をお待ちしています。