もし日傘売場を設計するなら、こんな什器を提案する

~金属什器メーカーが本気で考えてみた~

梅雨が明けると、本格的な日傘シーズンが始まります。
最近では女性だけでなく男性の利用も増え、**晴れの日も雨の日も使える「晴雨兼用傘」**が定番になりました。
そんな売場を見ていると、ふと思うことがあります。

「日傘って、本当に選びやすく売られているだろうか?」

多くの売場では、傘立てのような什器に商品を並べているだけです。
しかし実際のお客様は、

  • 色やデザインを比較したい
  • 軽さを確認したい
  • 長傘と折り畳み傘で迷っている
  • UVカット性能や遮光性能を知りたい
  • 実際に持った感覚を確かめたい

など、さまざまな視点で商品を選んでいます。

そこで今回は、

「もし晴雨兼用傘売場の什器設計を依頼されたら、私たちはどんな提案をするのか?」

というテーマで、金属什器メーカーの視点から架空の売場什器を考えてみました。
単なるデザイン紹介ではなく、売場づくりの考え方もあわせてご紹介します。

目次

想定したご相談内容

今回は次のようなご相談を想定しました。

  • ショッピングセンター内の季節催事売場
  • レディース向け晴雨兼用傘を展開したい
  • 上質で高級感のある売場にしたい
  • 長傘と折り畳み傘を比較しやすくしたい
  • 補充作業を効率化したい
  • 店舗スタッフ1名でも移動できる什器にしたい

最初に考えたこと

什器設計というと、「サイズを決める」ところから始めるイメージがあるかもしれません。
しかし私たちが最初に考えるのは、「お客様は何を見て購入を決めるのかということです。

晴雨兼用傘の場合、

  • 色やデザイン
  • サイズ感
  • 軽さ
  • 持ちやすさ
  • UVカット性能
  • 遮光性能

が購入の大きな判断材料になります。
つまり、ただ商品を並べるだけでは、その魅力は十分に伝わりません。

一般的な売場の課題

よく見かけるのが、傘立てに商品を並べるだけの売場です。

この場合、

  • 色柄が比較しにくい
  • 商品ごとの違いが伝わりにくい
  • 高級感が出しづらい
  • 実際に持って試しにくい
  • 長傘と折り畳み傘を比較しにくい

という課題があります。

特に晴雨兼用傘は、「デザイン性」と「機能性」の両方が選ばれる商品。
比較しやすい売場づくりが、そのまま購買につながります。

今回の提案テーマ「選ぶ楽しさが、見つかる売場」

今回目指したのは、単なる陳列ではなく、お客様が自然と比較しながら、自分に合った一本を選べる売場。

上段には長傘、下段には同シリーズの折り畳み傘を配置し、その場で比較できる構成にしました。
ライフスタイルに合わせて、「長傘にするか」「折り畳みにするか」を迷わず選べる売場を目指しています。

提案寸法

W1200 × D550 × H1700mm

通路側への設置を想定し、十分な展示量と視認性を確保しています。
また、ストッパー付きキャスターを採用し、店舗スタッフ1名でも移動しやすい構造です。

提案レイアウト

上部サインエリア

大型サインを設置し、遠くからでも売場を認識しやすいデザインとしました。

サインには、

  • 遮光率100%
  • UVカット性能
  • 晴雨兼用
  • 軽量設計

など、お客様が重視するポイントを分かりやすく表示しています。

メイン展示エリア

長傘を斜め掛けで展示。
正面から色やデザインを比較しやすくし、歩きながらでも商品を見比べられる構成としました。
さらに背面には、雨のきらめきをイメージしたバックライトを採用。
商品の色味を美しく引き立てるだけでなく、
売場全体をやさしく包み込み、遠くからでも自然と目を引く演出を目指しています。

サンプル体験エリア

本体左側には、実際に手に取って試せるサンプル展示スペースを設置しました。
軽さや持ちやすさ、開閉時の操作感を確認できることで、
購入前の不安を減らし、売場での滞在時間向上にもつながります。

折り畳み傘展示エリア

下段には、上段と同シリーズの折り畳み傘を展示。
色柄を統一することで、長傘との違いをその場で比較でき、ライフスタイルに合わせた商品選びがしやすくなります。

在庫収納エリア

展示スペースの下部には、在庫収納スペースを確保。
補充作業を効率化し、バックヤードとの往復回数削減にもつながります。

構造仕様

本体フレーム 25×25スチール角パイプ

展示アーム スチール丸パイプ

商品受け レーザー加工スチールプレート

収納部 スチール板金構造

塗装 マットホワイト粉体塗装

キャスター ストッパー付き自在キャスター

製造メーカーとして考えたポイント

什器は完成したあとも、

  • 製作
  • 輸送
  • 組立
  • 設置
  • 運用

まで考える必要があります。

そこで今回は、展示アームをボルト固定式とし、分解輸送が可能な構造を採用しました。

また、

  • フレーム
  • 展示アーム
  • 棚板
  • サインパネル
  • 収納ユニット

をユニット化することで、輸送効率・組立性・メンテナンス性を向上。
部品の共通化により、製造コストも抑えています。
見た目だけでなく、「実際に使いやすいこと」まで考えるのが、私たち金属什器メーカーの設計です。

完成イメージ

今回ご紹介したデザインは、実際の製作を想定して設計したイメージです。
「たくさん並べる」のではなく、「比較しやすく、選びやすく見せること」を重視しました。
また、長傘と折り畳み傘を同時に比較できる構成とすることで、
お客様が自分のライフスタイルに合った一本を選びやすい売場を目指しています。

商品数が同じでも、見せ方が変われば、売場の印象も大きく変わります。

この考え方は他の商品にも応用できます

今回の提案は晴雨兼用傘をテーマにしましたが、

  • 折り畳み傘
  • 帽子
  • バッグ
  • ストール
  • アパレル小物
  • アウトドア用品

などにも応用できます。

商品が変わっても、「お客様は何を見て選ぶのか」 という考え方は共通です。

オーダー什器のご相談なら三幸製作所へ

三幸製作所では、商品の特徴や売場イメージをお聞きしながら、設計から製作まで一貫して対応しています。

  • 図面なしOK
  • 概算相談OK
  • 1台から対応可能

「こんな商品を売りたい」
「売場イメージはあるけれど形が決まっていない」

そんな企画段階からでも、お気軽にご相談ください。

私たちは、什器をつくるだけではなく、売場づくりそのものを設計する金属什器メーカーとして、
お客様の課題解決をお手伝いします。

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