品質を支えるのは人の力|ベンダー操作を社内で磨き上げる実践型学習会の取り組み

当社では、設備投資だけでなく「人の技術力」が重要な競争力と考えています。
その取り組みの一環として、社内でベンダー操作の実践学習会を実施しました。
経験豊富な社員が講師となり、現場で使える知識と操作を体系的に共有。
今回は、全5回にわたって行った学習会の内容と、当社の技術教育への考え方をご紹介します。

目次

社員が講師となる、現場発のベンダー操作学習会

今回の学習会では、ベンダー加工に関する知識・操作経験が豊富な社員1名が講師を担当し、他の社員3名に対して講習を行いました。
講習は毎週1回・全5回の構成で、段階的に理解を深める実践型の内容です。
外部講習ではなく社内で実施することで、

  • 実際に使用しているベンダー設備
  • 日常業務で扱う材料・板厚・形状

を題材にでき、即実務に反映できる学習会となりました。
教える側・学ぶ側の双方にとって、技術の整理と共有につながる取り組みです。

初期設定(原点出し)から徹底するベンダー操作の基本

初回の講習では、ベンダーの初期設定における原点出しを重点的に行いました。
原点設定は、すべての曲げ精度の基準となる非常に重要な工程です。

  • 原点ズレによる寸法誤差
  • 複数工程時に生じる影響

を確認しながら、実機操作を通じて理解を深めました。
「なぜこの作業が必要なのか」を理解した上で操作することが、安定した加工品質につながります。

板厚・材料特性を考慮した曲げ寸法の考え方

続く講義では、板厚や材料特性による曲げ代(材料の伸び)を考慮した曲げ寸法の導き方を学習しました。

  • 板厚・材質による曲げ結果の違い
  • 図面寸法と実加工寸法の関係
  • 計算値と実測値のすり合わせ

を実際のワークを使って確認。
数値だけに頼らず、加工結果を見て判断・調整する力を養いました。

90度曲げにおける加圧操作と実践トレーニング

ベンダー加工の基本となる90度曲げについては、加圧操作を中心に実践を重ねました。

  • 加圧不足・過加圧による角度誤差
  • 材料・板厚による戻りの違い
  • 狙い角度に近づけるための微調整方法

講師が加工結果を確認しながらフィードバックを行い、
再現性のある安定した操作を身につけることを目的としています。

複数工程の設定と曲げ後の確認作業

後半の講義では、複数工程を伴う製品の設定・操作方法に取り組みました。

  • 工程順の考え方
  • 干渉やズレを防ぐための注意点
  • 曲げ後の寸法・角度確認方法

加工だけでなく、確認作業まで含めて1工程という意識を共有。
品質を安定させるための考え方を、実践を通して学びました。

最終回は各自の弱点を補う復習講義

最終回では、受講者それぞれが
「自分が苦手だと感じた操作」「理解が浅かったポイント」を中心に復習を実施。

個々の課題に向き合いながら確認を行い、
全員が納得した状態で講習を終えることができました。

技術を共有し、会社全体の品質力を高める

今回の学習会は、社員同士で技術を共有し、属人化を防ぐという当社の考え方を体現した取り組みです。

  • 一人ひとりの技術レベルが高い
  • ノウハウを社内で共有できる体制
  • 学び続ける姿勢を大切にする社風

これらが、安定した品質と柔軟な対応力につながっています。

さいごに

どれだけ設備が高性能でも、最終的に品質を決めるのは「人」。
当社では、今後も社内教育と技術共有を重視し、現場力の向上に取り組んでいきます。
こうした積み重ねが、
安心して任せていただけるものづくり”につながると考えています。

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